…など、春雨はさまざまな料理に使用されますが、
種類があることまではあまり知られていません。
春雨は大きく分けて3種類あります。
- 国産のじゃがいもやさつまいものでんぷんを混ぜた国産の春雨
- 緑豆やえんどう豆のでんぷんを原料にした主に中国産の春雨
- さつまいものでんぷんを原料とし、タンミョンと呼ばれる韓国産の春雨
西日本食品工業は、半世紀以上前から国産春雨にこだわり、昔ながらの製法で品質を守り続けてきました。食感を大切にしたやや太麺の国産春雨をぜひ一度お試しください。
さまざまな春雨製品がある中で、白鳥印の国産春雨は、何が違うのでしょうか?
落下製法は、まず原料である芋類のでんぷんを水とよく混ぜ、気温や湿度に合わせた最適な固さまで捏ねていきます。
そして、穴の開いた筒状の容器(とんぴょう)に入れると、容器の底から自然と生地が垂れ下がって出てきます。生地自身の重さにより自然と引っ張られて細長い麺のような状態で落ちてきたところを、熱湯に入れて糊化し、冷却・冷凍、乾燥してできあがりです。このように、生地が穴から落ちて麺になるので、“落下式製法”と言います。
ところてんのように人の力で押し出すのではなく、ゆっくりと自然の重みで落下させて作るので、生地の粘りと弾力性が最適でないと、美しい麺の形になりません。伝統の落下製法には職人の匠の技が必要なのです。
また、いったん冷凍してから乾燥するのにも意味があります。冷凍すると、麺の表面に凹凸が生まれ、麺線の中にもごくわずかな空洞ができます。これは、高野豆腐(凍り豆腐)と同じ様な原理です。冷凍させることで、味付きが良く煮解けしにくい性質になるのです。
落下式製法で作った春雨は、「味が染み込みやすく」、「食感が柔らかくてもっちり」、しかも「口当たりがなめらかで、のどごしがいい」のが特徴です。
伝統の落下製法でおいしい春雨を作るためには、匠の技が必要不可欠です。そこで、当社では3段階のマイスター制度を設けています。試験制度の元、認定を受けた者だけが難しい工程の作業にあたることができます。
この制度のおかげで、伝統の技術を承継しながら、質の高い春雨を作り続けることができるのです。
当社では、伝統の製法を守り、さらに最後の袋詰め作業まで手作業で行っています。
落下製法で作った麺は長さが揃いにくく、絡みやすいという欠点があるため、手作業で丁寧に扱う必要があるのです。とても手間がかかりますが、これもすべておいしさのため。
白鳥印の春雨はモチモチで歯ごたえの良い食感を出すために、他の春雨よりちょっと太いのが特徴です。でも太いと、スルっと食べられない?そんな事はありません。
伝統製法の春雨なので、表面はツルツルで味も染み込みやすいのです。匠の技なくしてこの太さと食感を真似するのは難しいので、他の追随を許さない春雨ができるのです。
おいしい水を使っているということも特徴のひとつです。西日本食品工業では地の利を生かし、阿蘇の白川水系の伏流水の天然水を使用して製造しています。そのまま飲んでもおいしい水が、春雨のおいしさをより一層引き立てています。
春雨は1000年ほど前の中国で、豆類やイモ類の澱粉を原料として作られていた麺が源流です。中国では、粉条(フェンティヤオ)・粉絲(フェンスー)などと呼ばれていて、日本には、禅僧が鎌倉時代に精進料理の素材として伝えたといわれています。
昭和初期まで香港・朝鮮から輸入され、当時の品名は「凍麺」もしくは、中国と同じ「粉絲」と呼ばれていました。
「春雨」という名になったのは、その細くて透明な姿が、春の雨の雨筋を連想させることから付けられ、現在の一般的な名称となったといわれています。
国産の春雨には、「シート状に伸ばした生地を機械で切断整形し、凍らせないで作るシート状機械麺」と当社の製法である「馬鈴薯澱粉と甘藷澱粉を使用し昔から伝わる落下式製法により、製造された国産の春雨」があります。
春雨は成分のほとんどがでんぷんでできているので、身体に悪いものが入っていないというのが一番の特徴です。脂肪分もほとんどないので、消化が良くおなかにもやさしい。だから普段の食事に入れていただくのはもちろんのこと、
ちょっと小腹が空いた時にも、春雨を食べていただけたらと思います。
生姜や季節のお野菜と一緒に柔らかくなるまでコトコト煮込んでいただくと、消化にも良く、身体が温まるスープの出来上がりです。
また、暑くてあまり食欲が出ない季節には、サラダに入れていただくのもおすすめ。辛みとの相性も良いので、坦々スープや麻婆春雨にもぴったりです。春雨は季節を問わず一年中楽しめ、保存期間も長いので常備食品に最適です。
もちろん、普段から日常的に食べていただければ嬉しい限りです。
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春雨の使い方が分からない、いつもと違う使い方はないの?
そんな方に簡単でおいしい春雨レシピをご紹介します。
これが定番「中華風春雨サラダ」
≪材料≫
春雨、トマト、きゅうり、ポン酢(なければ醤油と酢)、ごま油
≪作り方≫
①春雨をお湯で戻したら(5分くらい)、冷水にとって冷やします。
②きゅうりを短冊切りにします。
③ボウルにポン酢、ごま油少々を入れてから切ったきゅうりとよく水気を切った春雨を入れ、よくあえます。
④器に盛り、トマトを飾れば完成
※冷やし中華のように細切りの卵焼き、ハムかカニかまぼこを加えて彩を良くしても。市販の中華ドレッシングを使ったり、にんにくチューブ、白ごまを加えて香りづけをするのもおすすめです。辛みが好きな方は、ラー油をひとかけどうぞ。
心も体もポカポカ「野菜たっぷり春雨スープ」
≪材料≫
春雨、しょうが、にんにく、玉ねぎ、にんじん、チンゲン菜、豚ひき肉、鶏がらスープの素、塩、コショウ、醤油、オイスターソース
≪作り方≫
①豚ひき肉をみじん切りしたしょうが・にんにくと炒めます。
②肉の色が変わったら、食べやすい大きさに切った野菜を入れ、さらに炒めます。
③鍋に水と鶏ガラスープの素を入れます。
④③の鍋に戻した春雨を入れます。
⑤塩コショウ、醤油、オイスターソースなどで味を調えて完成
※最後にごま油をまわしかけることで、風味がアップします。家にある野菜を使ったり、肉団子を入れてもおいしい。きざみネギを加えてもOK。
ちょっとしたパーティーにもオススメ「生春巻き」
≪材料≫
春雨、ライスペーパー、ゆで海老、スモークサーモン、きゅうり、レタス、チリソース
≪作り方≫
①春雨を戻しておきます(お湯をはったボウルに5分ほどつけます)。
②ライスペーパーを1枚ずつさっとぬるま湯にくぐらせてからまな板に広げ、ライスペーパーの真ん中より少し下に食材を置きます。
③ライスペーパーの左右を折りたたんでから、下から巻き上げるように包みます。
④チリソースにつけてお召し上がりください。
※ライスペーパーに春雨を置く時に、しっかり水を切ってから置くことがポイントです。アボカド、焼き豚、クリームチーズなどお好みの食材を一緒に巻くのもオススメ。
お子様にも大人気「春雨オムレツ」
≪材料≫
春雨、たまご、たまねぎ、ピーマン、豚こま肉、塩、コショウ、中華スープの素、バター
≪作り方≫
①具材をひと口大に切り、春雨を戻しておきます。
②具材をフライパンで炒め、肉にしっかり火を通します。
③②のフライパンに水気を切った春雨、塩、コショウ、鶏がらスープの素を振り入れ、味を調えます。
④別のフライパンにバターを溶かし、よくといた卵を入れます。
⑤半熟上になったら形を整え、③を入れて包めば完成
※プレーンオムレツを作ってから、上に春雨あんかけをかけるのもオススメです。あんかけにする場合は、③に水とき片栗粉を入れ、少し濃いめの味付けにしておくとおいしく仕上がります。
すぐ食べたい時に10分で完成「焼きはるさめ」
≪材料≫
春雨、豚挽き肉、玉ねぎ、ニンジン、ピーマン、ほうれん草、きくらげ、中華スープの素、醤油、塩、コショウ、酒
≪作り方≫
①春雨を戻しておきます。(お湯をはったボウルに5分ほどつけます)
②野菜を千切りにします。
③フライパンに油をひき豚挽き肉を炒めます。
④野菜を入れて炒めます。
⑤春雨を入れて中華の素、醤油、酒、塩を入れて炒めて完成
ご飯がすすむ「麻婆春雨」
≪材料≫
春雨、豚挽き肉、にんじん、きくらげ、豆板醤、煮汁(水、鶏ガラスープの素、しょうゆ、酒、コショウ)
≪作り方≫
①春雨を戻しておきます。(お湯をはったボウルに5分ほどつけます) ②にんじんときくらげを切ります。
③煮汁(水~コショウ)の材料を混ぜ合わせます。
④フライパンに油をひいてにんにく、ねぎを炒めます。
⑤その後、挽き肉を加えて炒め、豆板醤を加えて混ぜ合わせます。
⑥最後に煮汁を加えてきくらげ&春雨を入れ、少し煮て完成
お客様からよくお問い合わせをいただく内容をまとめました。
- 春雨のおいしい戻し方ってありますか?
- お料理や使い方、食感の好みなどにもよって異なります。サラダなど冷たいものに使いたい時は、5分ほどお湯で戻してから冷水でしっかり冷やすと食感がよくなります。スープや鍋物ではそのまま入れていただいても構いませんが、好みの固さになるまでゆで時間が少しかかってしまうことも。また、長くゆでると煮崩れをしたり、味を損なうことも。そこでオススメの戻し方は、レンジを使用する方法です。レンジ使用可能なボールに春雨と湯を入れ、700Wで2~2分半加熱します。これなら簡単で、お野菜を切ったり他の調理を進めながら簡単に戻すことができます。
- 国産春雨と緑豆春雨、どう使い分けたらいいんですか?
- 国産春雨はじゃがいもやさつまいものでんぷん、緑豆春雨は緑豆やえんどう豆のでんぷんから出来ていますが、性質もかなり異なります。緑豆春雨(輸入春雨)は、熱に強く煮崩れしにくいのが特徴です。 国産春雨は、緑豆はるさめと比べると熱に弱い反面、火が通りやすく味も染み込みやすいです。また、一般的に緑豆春雨の方が細いことが多いです。スープや鍋などで長時間茹でる場合は緑豆春雨、サッとゆでてモチモチした食感を楽しんだり、味が染みた春雨が食べたい時は国産春雨と使い分けていただけたらと思います。
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こだわりのモチモチ食感のはるさめをお試しください!